ヨーロッパ企画さんの劇を観に行くのは二回目です。ブンボーグも楽しかったけど今回も面白かった~! というわけで以下感想です。ネタバレにご注意。
今回すごく構成が良くて、二時間ちょっとがあっという間でした。あれだけ盛りだくさんの内容をよくここまで凝縮したなあと。台詞のひとつひとつにお話を進行させる役割とその場の空気を作り出す役割を持たせてあって、だから通常の倍の量の情報を詰め込めるのかなと感心しどおしでした。シン・ゴジラでも感じたことですが、一度に二つやっちゃうから密度を高く維持できるのかも……? こういう作品に触れると自分もいつか圧縮型の短編小説に挑戦してみたいと創作意欲を刺激されます。
あと五話構成になってたのも興味深かった。大きな山の中に小さな山を並べてあるから間延びしないで最後は「アッ終わっちゃった」って感じでしたね。ああ、これだよ、これが構成力ってやつだよ……。
完成度の高さでは「冬のユリ・ゲラー」と「サマータイムマシンブルース」がやっぱり二強だなあと思うんですが、「新世界」も相当上位に食い込みそうです。
ヨロ企さんの舞台のあとは楽しい宴会のあとと似た気分になりますね。謎の実家感がある、と一緒に観に行ったフォロワーさんと喋ってました。
ここからただの萌え語りになるんですけど、テクノさん良かったですね……。多分私は頭脳派キャラという立ち位置と服装にやられてるんですが、いや、良かった。あの「若松……!?」「げ、現実……!?」のまだ夢から覚めきってない場面が特に最高でした。正直テクノさんのスピンオフ欲しいです。
あとパトローと炊飯器がかわいくてやばかった。まさか炊飯器に萌える日が来るとは……。パトローの思考を人間が勝手に読み取って通じ合ってる感じとか、人間にちょっと気をつかう炊飯器とか、窓から放られる炊飯器とか、肩に担がれる炊飯器とか、炊飯器かわいすぎないですか? いやパトローもかわいかったんですけど。ビーム撃つところとか野良警備ロボっていう肩書きとかめっちゃかわいかったんですけど。
というか二代目パトローは初代パトローと同じ存在なんでしょうか? 言及されていませんでしたが気になります。連続性という意味では継ぎ目は確かにおかしくなってはいないんですが、どうなんでしょうか。
いや、ほんとに今回盛りだくさんでしたね。SFっぽさと昭和っぽさの絶妙な融合具合というか、世界観も面白かったです。そのうち偉人ものとかもやってみてほしいなあ。
あー、それにしてもテクノさん良かった。「身体あったんだ!!」っていうあの感じ、完全にネットで知り合った友達と初めてリアルでお会いしたときのアレと一致します。
来年もまた観に行けたらいいなあ。楽しかったなあ。
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2016/09/10
感想